名脇役として数々の有名作に出演されてきた、俳優の梅野 泰靖(うめの やすきよ)さん。
梅野泰靖さんと言えば、仮面ライダーカブトのじいや役や、刑事コロンボの日本語吹替で有名ですが、他にはどんな経歴があるのでしょうか?
気になる現在までの経歴について調べてみました。
梅野泰靖さんが老衰のため死去
2020年9月1日、梅野泰靖さんの訃報が所属事務所より発表されました。
亡くなったのは8月25日、原因は老衰のためでした。
享年87歳。
がんによる死亡が多い現代で、老衰で亡くなる方は珍しい気がします。
ご老体になってからも数々の活躍をされた名脇役の死に、多くの方が悲しみとご冥福を祈られています。
劇団民芸所属の俳優・梅野泰靖(うめの・やすきよ)さんが8月25日、老衰のため死去したことが1日、劇団民芸から発表された。87歳。葬儀は30日に家族のみで執り行われた。
出典:Yahoo!ニュース
梅野泰靖さんの経歴と有名作
梅野泰靖さんと言えば、その名脇役ぶりが有名でした。
生まれは、1933年7月14日、東京都神田出身。
新児童劇団(現 劇団新児童)へ在籍し、高校在学中の1951年(18歳ころ)に民藝少年劇の『山びこ学校』で主役デビューを果たしました。
その後明治大学へ進学するも中退し、1954年(21歳ころ)に劇団民藝へ入団。
映画やドラマなど、数々の有名作品に出演されました。
その中でも、特に有名なのは
- 太陽にほえろ!
- 男はつらいよ 寅次郎恋歌(諏訪毅役)
- 仮面ライダーカブト(じいや)
- 刑事コロンボ(吹き替え)
あたりでしょう。
他にも、テレビドラマの「新選組」「篤姫」や映画「幕末太陽傳」などへの出演が有名ですね。
特に仮面ライダーカブトの「じいや」は幅広い年齢層の方に愛されたキャラでした。
山本裕典さんが演じる 神代剣 の執事のじいやは、運転手からコックまで、全身全霊でお世話をする役でした。
カブト共演者の方々も、梅野さんについて皆が撮影時も普段も「優しかったです」と答えるほど、普段から優しく温厚な性格だったようです。
また、梅野泰靖さんといえば 三谷幸喜作品 にたびたび起用されていることも有名です。
三谷幸喜監督の作品に出演が多いのは、刑事コロンボで三度犯人役だったロバートカルプの吹き替えを梅野泰靖さんがやっているのを観て、三谷幸喜監督がファンになったからだそうです。
三谷幸喜作品で梅野泰靖さんが出演した主な作品は
- ラヂオの時間
- みんなのいえ
- ザ・マジックアワー
- 古畑任三郎 など
三谷監督が見初めただけあり、脇役ながらも見ている人の印象に残る素晴らしい俳優さんです。
梅野泰靖さんの現在まで
梅野泰靖さんの出演歴を調べてみると、2015年のフジテレビ系テレビドラマ「瀬在丸紅子の事件簿〜黒猫の三角〜」で 小田原長治役 をされたのが最後のようです。
2015年当時ですでに 82歳 でしたので、年齢や体調を考慮されて仕事をセーブされていたのかもしれませんね。
それより前も、年に1、2度の出演をされていたようですが、80歳を超えてなお現役で仕事をされていたのはすごいですね。
亡くなられた原因である「老衰」について調べてみると、
「死因としての『老衰』は、高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然 死の場合のみ用います」
「老衰による死は病気・事故による死などと比べると、本人の苦痛が少ない安らかな旅立ち方と考えられています」
出典:いい葬儀
とのことで、大きな病気ではなくあまり苦しまずに亡くなられたのかなという印象を受けました。
そしてなんと、老衰は近年の死因の第3位でした。
高齢化が進み、老衰で亡くなる方も増えているようです。
梅野泰靖の現在まで:まとめ
今回は、名脇役として数々の有名作に出演されてきた、俳優の梅野泰靖さんの現在までの経歴をまとめました。
仮面ライダーカブトのじいや役や、男はつらいよシリーズ、刑事コロンボの吹き替えなど、幅広く活躍されてきた梅野泰靖さん。
その演技はとても味があり、脇役ながら見る人の印象に残る素晴らしい表現力の持ち主でした。
その演技は、多くの人の心に残り続けることと思います。
梅野泰靖さんのご冥福を心よりお祈りいたします。