【備蓄品の期限】回転備蓄でロスを減らす!賞味期限で捨てないで

 

以前の災害時に買っていた非常食の賞味期限が切れちゃってるわ・・・
これって食べられるのかしら?

非常時に食べようと購入し、賞味期限が長いからと放置していたら期限が切れていた・・・。
こんな経験、あるのではないでしょうか?

結論から言うと、期限表示が「賞味期限」の場合はすぐに捨てないでください!

期限が切れていても食べられるものもあるよ!

この記事では、どのくらい期限が切れていても大丈夫なのか、そもそも切れないようにするにはどうすればいいかを解説いたします。

本記事の内容
  • 賞味期限と消費期限の違い
  • 回転備蓄とは何か
  • 回転備蓄の具体的な方法
目次

非常食の期限は切れていても大丈夫?!

非常食の賞味期限は切れてても大丈夫

食品には「賞味期限」「消費期限」があることは、皆さんご存じだと思います。

2つの違いは、簡単にいうとこんな感じ。

賞味期限:安全においしく食べられる期限(傷みにくい食品に表示)
 例)缶詰、カップ麺、レトルト食品、スナック菓子、ペットボトル飲料など

消費期限:安全に食べられる期限(傷みやすい食品に表示)
 例)生野菜、お弁当、サンドイッチ、お惣菜など

両者の違いは「劣化しやすいかどうか」で決められています!

賞味期限は、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」であり、「すぐに食べられなくなる」わけではありません。
そのため、商品によっては賞味期限が切れても安全に食べられる可能性があります

逆に消費期限は、期限を過ぎたら食べないようにしましょう
ネット上には「消費期限後に食べても大丈夫だった」という意見もありますが、食品の保存状態やその人の健康状態などは千差万別です。

また期限内であっても保存方法が悪ければ期限より早く劣化してしまうこともあるため、期限の数字だけでなく食品の状態をよく見て判断しましょう。

商品ラベルにもよく記載されていますが、一度開けてしまった食品は期限に関係なく早めに食べるようにしましょうね。

賞味期限が切れてからどのくらい食べられる?

これは一概には言えません。
商品の種類にもよりますし、保存方法によってもその商品の状態は異なります。

缶詰を例にすると、缶詰の賞味期限は一般的に約3年間で設定されています。
しかし、缶詰は理論上腐らないため、保存状態が良ければ10年後でも安全に食べることができます。

缶詰は菌が繁殖しないように「真空」「殺菌」されています。
缶に傷がついたり、膨張したりしている場合には上記条件が満たされないため、食べないほうがよいでしょう。

食べられるかの判断基準

食べられるかどうかの判断は、実際にその食品の状態をよく確認して判断してください。

  • 匂いは臭くないか
  • 色は変色していないか
  • 触った感じはどうか
  • 食べてみて変な味はしないか(酸っぱい、舌触りが変)

「違和感」を感じる場合は食べないようにしよう!

賞味期限を切らさない方法:回転備蓄とは?

回転備蓄(ローリングストック)

回転備蓄(ローリングストック)とは、普段から消費している食料品や飲料水を多めに購入して備蓄しておき、期限の近いものから消費し、使った分だけ買い足して一定の備蓄をキープする方法です。

備蓄の目安量は「普段消費する量+3日分

災害発生時において、物資の支援はだいたい3日後から始まると言われています。
災害発生後72時間は人命救助が最優先されるため、その間各自で乗り切る必要があります。

この3日分というのは最低ラインで、農林水産省は1週間分の備蓄を推奨しています。

上記で「賞味期限が切れていても食べられる」ことをご紹介しましたが、やはり期限が1年も3年も切れていると食べることに少しためらいませんか?
筆者は胃腸があまり強くないので、まだ大丈夫そうでも家族にあげたりしてしまいます^^;

そんな筆者がたどり着いた備蓄方法が、「回転備蓄」という方法でした。
回転備蓄では、賞味期限が長期で設定されている食品を主に備蓄対象とします。

回転備蓄には以下のようなメリット・デメリットがあります。

回転備蓄のメリット

  1. 賞味期限の心配がない
  2. 普段の生活と同じものを食べられる
  3. 蓄品の量を維持しやすい

1.賞味期限の心配がない

回転備蓄は賞味期限の早いものから消費していくため、備蓄は常に新しいものになります

そのため、賞味期限が切れる心配はなく、非常時にも安心して食べることができます。

2.普段の生活と同じものを食べられる

本格的な非常食ではなく、普段から食べている食品を備蓄するため、非常時も普段に近い食事をすることができます

被災した場合は環境の変化にストレスがたまりやすいため、食事だけでも普段と同じものが食べられるというのは大きなメリットとなります。

3.備蓄の量を維持しやすい

非常食は買ってまとめて奥に置いておきがちですが、回転備蓄では普段の買い物と同じで消費した分を買い足すので、在庫管理が楽になります

回転備蓄のデメリット

  1. 保管スペースが必要
  2. 非常食用の食品を普段食べない方には向かない

1.保管スペースが必要

特別に準備する必要はありませんが、やはり備蓄分の保管スペースは必要になります。

人によっては、場所の確保が難しいかもしれませんが、できるだけ普段から使いやすい形でスペースを確保しましょう。

2.非常食用の食品を普段消費しない方には向かない

回転備蓄は「消費⇒補充⇒消費」を繰り返す方法のため、普段から賞味期限の長い食品(カップ麺やレトルト食品)を食べない人は期限を切らしてしまう可能性があります。

食品ロスを防ぐためにも、自分に合った形で非常時に備えるようにしましょう

回転備蓄のルールを決める

回転備蓄用の非常食リスト

回転備蓄をする場合、簡単にでも「Myルール」を決めておくと継続しやすくなります。
ちなみに筆者は以下の簡易ルールを設けて実践しています。

回転備蓄のMyルール
  • 備蓄する食品を把握する
  • 月初めに在庫と期限を確認する
  • 季節を考慮して備蓄する

備蓄品を選ぶときは、「買いやすい」「消費しやすい」「保存しやすい」ことを条件としました。

買いやすい:近所のスーパーなどで売っていて、まとめ買いもしやすいもの
消費しやすい:そのまま食べれる・温めて食べるなど簡単に食べられる
保存しやすい:常温保存・かさばらない・家族も使いやすい

よく消費するものに関しては、消費する際に在庫を確認し、普段の買い物と一緒に買い足す。
消費頻度が高くないものは、月初めに確認する。
こうすることで、今のところ無理なく継続することができています。

回転備蓄品目リスト

一般的な備蓄リストは以下となります。
それぞれ各家庭の人数に合わせた量を用意しましょう。

筆者が備蓄しているものもチェックしてみたので、参考にしてみてくださいね。

非常食

チェック品名筆者が備蓄しているもの
飲料水(1人3L/日)
野菜ジュース
無洗米
乾パン
カップ麺
乾麺
乾物
粉類
チーズ
レトルト食品
缶詰(肉・魚・豆)
缶詰(野菜)
缶詰(果物)
ドライフルーツ
インスタント食品
サプリメント
粉ミルク
離乳食

上記に加え、調味料もよく使うもののみ+1本(個)分を備蓄しています。
(醤油、酒、みりん、めんつゆ、マヨネーズ、ケチャップ、塩、砂糖、だしの素)

また、小さい子供がいるため、非常食 兼 子供のおやつとして、以下のお菓子も備蓄しています。

  • ビスコ
  • ベビースターラーメン
  • ガム
  • カロリーメイト

日用品・衛生品

チェック品名筆者が備蓄しているもの
ごみ袋
常備薬
救急箱
ティッシュペーパー
ウェットティッシュ
トイレットペーパー
ポリ袋
ラップ
アルミホイル
ライター
マスク
生理用品
紙おむつ
おしりふき

この他にも必要なものがあれば随時リストに追加し、非常時に備えましょう。

回転備蓄でロスを減らす!:まとめ

今回は、非常食の賞味期限と、回転備蓄でロスを減らす方法についてまとめました。

「賞味期限」は安全においしく食べられる期限であり、商品によっては賞味期限が切れても安全に食べられる可能性があるため、日付で判断せずに中身を確認して判断しましょう。

判断の基準は、匂いや色、食べてみて変な味がしないかなどで判断してください。

賞味期限を切らさない備蓄方法として、回転備蓄(ローリングストック)があります。
普段から消費している「日常食品」を多めに購入して備蓄し、期限の近いものから消費して使った分だけ補充する方法で、一定の備蓄をキープすることで賞味期限を気にせずに備蓄することが可能です。

各家庭に合わせた量と備蓄ルールを確認し、無理のない備蓄を継続していきましょう。

いざという時に家族を守ってくれるのは、普段からの入念な準備なのです。
平和な今こそ、しっかりと準備しておきたいですね。

<参考>
農林水産省
 ・消費期限と賞味期限
 ・災害時に備えた食品ストックガイド

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