近年急速に普及しているキャッシュレス決済。
それに伴い、現金を持ち歩かない人も増えています。
しかし、キャッシュレス決済は電子サービス。
停電時には使えるの?という疑問の声をいただいたので、情報をまとめてみました。
- キャッシュレス決済について
- キャッシュレス決済は停電時に使えるのか
では、詳しく解説いたします。
キャッシュレス決済とは?

キャッシュレス決済とは、現金を使わない支払・受取方法のことです。
最近では、クレジットカード、電子マネー、スマホ決済等がありますね。
「キャッシュレス・ロードマップ2020」では、民間最終消費支出に占める比率が2018年の時点で24.1%まで増加しており、キャッシュレス決済が順調に普及してきていることがわかります。

出典:一般社団法人キャッシュレス推進協議会
「キャッシュレス・ロードマップ2020」
これは2019年10月1日の消費税増税に伴い、キャッシュレス・ポイント還元事業が展開されたことも増加の要因でしょう。
筆者もそのポイント還元を機にスマホアプリで支払うスマホ決済を使い始めました。
最初はポイント目当てでしたが、現在はポイント増量キャンペーンなどが実施していない時でも利用しています。
便利さはもとより、現金だとポイントは入らないのでほんの数円分でもあると少しだけ得した気分になりますよね。
ほとんどの方がご存じだとは思いますが、簡単にキャッシュレス決済の種類を載せておきます。
クレジットカード
クレジットカードは、支払機能を有した後払い方式のカードです。
現金の代わりに支払いを行ったり、ネットショップでの支払いに使われたりします。
1回払い以外にもリボ払いなどその時点でお金がなくてもモノを購入でき、またブランドによっては海外で使用することもできるというメリットがあります。
筆者はスマホ決済の前はほとんどカードで支払っていました。
しかし、カード払いだとレシートが2枚に増えるので若干面倒に感じていました。
電子マネー
電子マネーは、現金の代わりに支払いを行うことができる「電子化されたお金」のことをいいます。
専用のカードやスマホアプリ等に金額分をチャージして使います。
有名なのは「Suica」「Edy」「WAON」「nanaco」などですね。
レジでカードやスマホをかざすだけで支払いができるため衛生的でもあり、新型コロナウイルスが流行している現在は特に注目を集める支払方法となっています。
また、ポイントが貯まることや審査がなく手軽に使えることもメリットと言えるでしょう。
スマホ決済
スマホ決済(モバイル決済)は、スマートフォンやタブレット、専用端末で簡単に支払ができる決済方法です。
電子マネーと似ていますが、こちらはチャージではなくクレジットカードと連携して使います。
有名なのは「PayPay」「楽天Pay」「LINE Pay」などですね。
支払いの際にレシートは発行されませんが、アプリで履歴を確認できるため手軽に管理できるというメリットがあります。
電子マネー同様ポイントが貯まるのも嬉しいですね。
停電時のキャッシュレス決済は無力?

停電になると、読み取り端末や決済情報を送信する回線が機能しなくなるため基本的にキャッシュレス決済は使えなくなります。
そのため決済手段をキャッシュレス決済のみに頼っている場合には、いざ使えなくなった時に手持ちの現金がなく「買い物難民」になってしまう可能性があります。
もし近くに非常用電源を備えている店舗があれば、キャッシュレス決済を行ったり、ATMで現金を下ろしたりすることは可能です。
しかしその数はまだまだ少なく、実際に長期の停電などが起こった際には、電気を求める多くの人が訪れることは想像に難くありません。
その中で、QRコード決済(店舗側が提示しているQRコードを自分のスマートフォンで読み取って決済をする「ユーザースキャン方式」)であれば、タブレット端末の電池残量が残ってさえいれば簡単に決済を行うことができるため、停電時の決済方法として有効な手段となります。
スマホ決済の普及率は順調に増加していることもあり、今後の活用に期待されています。
資金分散によりリスクを軽減しよう
停電が起こった要因が災害であった場合、現金は燃えたり流されたり、または盗まれてしまう危険性もあります。
その点キャッシュレス決済であれば、紛失すれば再発行ができ、盗難や不正利用されても返金処理ができるといったメリットもあります。
現金が手元にない場合、ATMなどで下ろそうと考えると思いますが、この時に注意してほしいのが「停電時はATMが使えない」ということです。
この記事を見ている方は、「いつ停電が起きるか分からないから、今度ATMに行くときに準備しよう」ではなく、明日には準備するようにしてみてください。
「いつかやろう」と思って実現できる人はごくわずかです。
もしかしたら、あなたがそのごくわずかな人かもしれません。
しかし、何事も早く準備しておくに越したことはないのです。
こうして手元に現金もキャッシュレス決済を行う端末もキープしておくことで、いざという時に「買い物難民」になるリスクを軽減させることができます。
1つの決済方法、1つのサービスのみを使うのではなく、複数の方法を掛け合わせて利用することでリスク軽減を目指しましょう。
停電時のキャッシュレスは使える?:まとめ
停電時のキャッシュレスが使えるか?をまとめてみました。
やはりカードや電子マネーなどレジによる操作が必要なものは使えなくなりますが、近くに非常用電源を備えている店舗があれば使える可能性があります。
また、タブレット端末で決済を行うQRコード決済(ユーザースキャン方式)であれば、タブレット端末の電池残量が残ってさえいれば使えるため、スマホ決済のサービスも一つは登録しておくとよいですね。
キャッシュレス決済の種類は以下のような違いがあります。
使い方はどれも簡単なため、年々普及率が増加しているのも納得ですね。
- 登録の際に審査があるかないか
- 支払いはチャージかクレジットでの後払いか
- 分割払いができるかどうか
どれもメリット・デメリットがあるため、複数の支払い方法を上手に使い分けましょう。
また、長期の停電は災害によるものの可能性も高いため、あわせて防災対策もしっかり行いましょう!